2010-06-03

こんなかたちの科学論を待ち望んでいました ~~『おはようからおやすみまでの科学 (ちくまプリマー新書)』

おはようからおやすみまでの科学 (ちくまプリマー新書)

 

 こんなかたちの科学論を待ち望んでいました2006-07-15
こんなかたちの科学論(日常生活を基盤とした科学論)を待ち望んでいました。
私達は、テレビが映る原理も、携帯電話の原理も知らずに、毎日を過ごしています。
「別にそんな原理知らなくても生きている」と言えばそうですが、世界の中でも、これだけ高度な科学技術に囲まれて暮らしていることを考えれば、そのあまりの無知さは、どこかで「専門家 対 利用者」という図式を越えて、倒錯しているのだと思います。
本書は、リビング・サイエンスなる概念を提示し、その倒錯を是正しようとしています。その概念はまだ陶冶中ではあり(というか、日々変化する日常を相手にしている以上、完成ということはないのでしょうが)、明確な方向性はありません。
むしろ、「即答せず、保留することの大切さ」を問いているところ(第4章の科学論)が特に、良かったです(文系でも理系でも、「保留」は21世紀のキーワードとなるでしょう)。
なお、高校入試やセンター試験に出題されそうな、良質な文体でした。
Reviewed By AUOUQERKLU4DD

This review was cited from Amazon.co.jp.


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